2014年06月18日

【論文】ハバネロを用いたウミガメ産卵巣の保護

こんな論文見つけました。

Use of Habanero Pepper Powder to Reduce Depredation of Loggerhead Sea Turtle Nests
Lamarre-DeJesus & Griffin, 2013
Chelonian Conservation and Biology 12(2), 262-267.


ハバネロを用いたウミガメ産卵巣の保護

ウミガメの産卵巣は100個近い卵が眠っているため、掘りだすことができれば重要なタンパク源となります。以前紹介した論文ではマングースによる食害が報告されました。また、沖縄本島でのアカマタによる食害も写真で紹介しました。この調査を行った地域ではコヨーテが主な捕食者らしいのですが、地域によっては他にもアライグマやキツネ、アルマジロなんかもウミガメの卵を狙ってやってくるそうです。

【論文】ウミガメの卵:産卵深度と被食の関係

この論文は、これらの野生生物によるウミガメ産卵巣の食害防除策として、ハバネロを使って捕食者回避を試した報告です。この研究では66個のアカウミガメ産卵巣を対象として、対策なし10巣、従来の網掛けによる防除33巣、卵の直上にハバネロ10巣、産卵巣の表層にハバネロ10巣を準備してコヨーテによる食害の被害率を比較しています。その結果、対策なしと直上にハバネロでは半分近くの産卵巣が食害に遭いましたが、網掛けと表層ハバネロでは著しく食害率が低下したようです。従来の網掛けによる食害防除は砂掘って網掛けして、と作業の手間もかかるし1巣あたり7.5ドルというコストがかかる一方、ハバネロは砂に混ぜるだけで1巣あたり2ドルとコストも低いため、食害防除として有効なのでは、と提案されています。

一方で、今回は食害率のみを比較していい結果が出た、と報告できましたが、卵から出てきたばかりの子ウミガメにハバネロが及ぼす影響についてはノータッチであることについても言及しています。確かに生まれてきたばかりのカメの目や鼻にハバネロが…と考えるととてつもなく痛そうですし、しかもその後海水に入るんですよねそれなんて罰ゲームですか、という気がしないでもありません。子ガメは走光性といって波あたりが光る方向を目指して海に入るわけですが、目を潰されてしまってはそれどころではありませんし。

そんなわけで今後は子ガメへの影響も検討していく必要がありますね、という内容の論文でした。
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2014年06月16日

podcastで英語の勉強

先日、瀬戸臨海実験所で国際フジツボシンポジウムというイベントが開催されました。僕も30分の時間をいただいて発表してきたのですが、そこで改めて思い知らされたのが自分の英語のプアプア加減です。なんとか言いたいことは言えたと思わないでもないのですが(アクション含む)、相手が何を言ってるのかほとんど聞き取れないのです。

これはいかん、この英語の駄目さ加減をどうにかせんといかん、ということでpodcastというものに手を出してみました。
幻影随想:英語耳を鍛えるための科学なポッドキャスト10選
上の記事ではScieneceやNatureなど科学ニュースを中心としたおすすめpodcastが紹介されているのですが、natureやscienceのような総合誌では宇宙やら植物やら物理やら全く分野外で日本語で聞いても無理そうな話題も多そうです。

そんなわけで僕はロンドンの動物学会が発行している学術誌 Journal of Zoology のpodcastを選んでみました。

Journal of Zoology Podcast

Journal of Zoologyに掲載された論文の著者たちへのインタビューが録音されています。2013年のSpring号には、奄美大島のオットンガエルの指に関する論文の著者、岩井紀子さんへのインタビューもあるのですが、同じ日本人とは思えないくらいペラペラとインタビューに応えていてかっこいいなぁと思いました。

論文も手に入れたのでpodcastのインタビューと合わせて英語の勉強を… ( ˘ω˘)スヤァ
posted by かめふじ at 22:22| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする