2013年05月21日

【論文】ホッキョククジラへのシャチの攻撃

Occurrence of killer whale Orcinus orca rake marks on Eastern Canada-West Greenland bowhead whales Balaena mysticetus
Reinhart et al., in press
Polar Biology, doi:10.1007/s00300-013-1335-3

この研究では1986年と最近数年間のホッキョククジラの個体識別写真を比較して、体の傷がどれだけ増えているかを確かめています。その結果、ここ数年間のホッキョククジラの傷の数がずいぶんと増えていることがわかりました。また、傷はメス成体に特に多く、若い個体、特に仔クジラの傷はあまり多くないことがわかりました。この理由について、シャチによる攻撃がその原因であるとしています。本研究対象エリアのカナダ−グリーンランド間海域は北極の氷の減少やらなんやらでシャチの常駐率が上がっているようです。そのため、ホッキョククジラは何回もシャチに狙われて傷だらけになる、と。成体に傷が多いことから、逆に仔クジラはシャチによる攻撃に遭うと生き残ることができていないのだろうと推察されています。
posted by かめふじ at 09:57| Comment(0) | 論文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月19日

ダンボハナアルキ骨格Tシャツ

昨年夏コミも冬コミも落選してほとんど何もしてなかったので、久しぶりに鼻行類Tシャツを作ろうと思います。これまで実験所で販売していたダンボハナアルキTシャツは亀藤によるTシャツくん一枚一枚手刷りプリントで出来具合にムラがあり、しかもミスるとTシャツ一枚廃棄という非常にリスクの高い生産体制でした。今回は業者にお願いしてよりしっかりしたものを作ろうと思っています。前回と少し変えてこんな感じのものを考えています。

20130309 新実験所Tシャツ2.jpg

一枚2000円くらいで作れるようにしたいと思っています。事前の購入希望者が多ければ多いほど一枚当たりの単価が安くなります。

インクカラーの変更はできないのですが、ベースシャツの色は変更可能です。僕の趣味で黒ベースの白インクをデフォにしようと思っていますが、赤シャツに白でも緑シャツに白でも作成可能です。サイズもお子様サイズからXXXLまで対応可能です。僕はずいぶん長いこと愛用していた昆研パーカーのジッパーが壊れてしまって前を留められなくなってしまったのでパーカーもついでに作ろうと思っています。ご注文お待ちしております。
posted by 亀藤 at 17:56| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月01日

【論文】真っ白ザトウクジラ

いつだかナショジオかなんかでも話題になった真っ白ザトウクジラが論文になっていました。
A white humpback whale (Megaptera novaeangliae) in the Atlantic Ocean, Svalbard, Norway, August 2012
Lydersen et al., 2013.
Polar Research, 32, 19739, http://dx.doi.org/10.3402/polar.v32i0.19739


通常の個体と並ぶとすごいコントラストですね。
sirokujira1.jpg

アルビノだとばかり思っていたのですが、目を見るとどうやら黒目でアルビノではないようだ、これは白変個体でありましょう、という報告です。
sirokujira2.jpg
この真っ白クジラは、魚を採るためのバブルフィーディングにも参加しているようで、群れの中でもうまくやっているようですね。こんな目立つ姿でよくシャチにやられないものだ、群れもよくこんな目立つ個体を受け入れるもんだ、と思います。このクジラはサイズからすると既に成体でありましょうとのこと。

体が白いのでオニフジツボと体色が同化していて付いているのかどうかがよくわかりません。この論文では付着生物に関する記述がないようなのですが、今後ブリーチングで全身が写っている写真が公開されることを期待しています。白いとフジツボが付かなかったりするんだろうか。
posted by かめふじ at 16:31| Comment(0) | 論文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする