2013年02月13日

【電通】就活の思ひ出

現所属プロジェクトの成果報告会ということで、東京出張で上京中です。本当はパーカーで参加したいところなんですがお仕事ですしさすがにそこまでわがままいえず、とはいえスーツは嫌いなので一応まじめなワイシャツにネクタイ、ジャケットというそこそこまじめそうな格好で会場に行ったら上司に「そんなカッコで来たのかよ」と苦言を呈されました。イヤ沖縄の会議これで特に文句言われなかったじゃないすか…

スーツかー、そういえば大学では後輩がスーツで来たり、就活用の証明写真を撮ってきたりとまたそんな時期になってきましたね。でもね、こんな僕だって修士課程在学中、スーツを着て就職活動したことだってあったんですよ。ホントだよ。信じてないなコノヤロウ。

M1の秋頃になるとみんなスーツで大学に来るんですよ。ビックリした。え、就活ってこんな時期からやるの?みたいな。つい半年前まで沖縄の山奥で虫を採って遊んでいた僕にはスーパーカルチャーショック。まぁ当時は僕もまだ博士に行こうかどうか迷っていたし(本当)、だからと言ってやりたい仕事というのがあるわけでもないからみんなと一緒に就活してみよう、的な。なんだかんだで10社くらいエントリーしたり筆記試験受けたり面接したりしたんじゃないかな。もうどの会社を受けたのかもほとんど覚えてないけど。

リアルでよく遊んでる方々にはしゃべったことあるし、以前この件についてちょっとツイートしたこともありましたけど、ちゃんと外部ブログに書いたことはなかったので 今回はその中の一社の出来事をお話ししましょうか。

あのね、東大新領域ってさ、なんか世間的にエラい評価が高いらしいんよ。で、同級生の就職先とか知らない会社なんてないわけですよ。みんな超有名企業。そんな内定がバンバン出る中、僕も特にやりたい仕事なんかなかったんで、某最大手旅行会社なら高校同期もいるし楽しく働けるかな、銀行とか何すんのかな、世の中にはどんな仕事があるのかな、と世間知らずの僕はそれはもうなんのプランもなく適当にエントリーだの会社説明会だのに参加していたわけです。

で、たまたま当時ビデオで観たんだかテレビの再放送でやってたんだか、もののけ姫かなんかのスタッフロール見てたら、某超最大手広告代理店の名前があったわけですよ。あぁ、この会社ならもののけ姫作れるのか、とか本当にバカすぎて目も当てられないんですけど、そんな理由でエントリーしちゃったんですね。

で、さすが東大パワーとでも言うんでしょうか、こんな僕でも書類選考に通っちゃうわけですよ。筆記試験も受けに行きました。バスケコート3面分くらいとれそうな超広いホールに500人だか1000人だかが座って会社説明会を受けるわけです。スーツ着て。で、それが終わったら筆記試験だったかな。

で、うろ覚えなんだけど、その某有名広告代理店って毎年50000人くらいエントリーするんですって。その中の500人を採用だそうで。100倍かスゲー。みんな もののけ姫大好きなんだな、とか。50000人中の何人が面接に進めるのかよく知らんのですけど、これまた驚いたことに筆記試験通っちゃったんですよ。この僕が。

で、何の準備もなく面接に進んじゃってですねぇ。面接とはいえまだまだ選考も たけし城的に言えば「竜神池」くらいの段階ですよ。バスケ1面分くらいのホールに社員二人づつ座ってるブロックが50個くらいあって、そこにポイポイ投げ込まれていく感じ。

で、まぁ僕もその若い社員が二人座ってるブースの一つに突入して10分くらい面接するわけですよ。

「大学では何をしていましたか?」
…カメ探してました。

「大学で学んだことは何かありますか?」
…海辺には思った以上に食べられるものがありました。

話が進むと当然 志望動機みたいの聞かれますよね。
「入社してどんな仕事したいですか?」みたいな。
うん、もののけくらいしか電通のこと知らんのよね。どうしよう。

電通の本社って汐留にあるんですよ。で、汐留にカレッタ汐留ってビルあるじゃないですか。電通のパンフみたいの見てたらですねぇ、そのビル名の由来がアカウミガメの学名Caretta carettaらしいんですよ。

「カレッタ汐留」のネーミングの由来"Caretta Caretta"
「カレッタ汐留」の名称となっている"カレッタ"とは、アカウミガメの学名"Caretta Caretta"に由来します。長い時を悠々と生きる亀のイメージに、ゆったりとした時間、余裕のあるライフスタイルを持つ都市生活者のイメージを重ね合わせ、「スローライフ」のシンボルとしてネーミングしました。
種小名まで頭文字大文字で書いてやがる。Caretta Carettaじゃねぇ、Caretta carettaだ。

で、そこには本当にカメの甲羅の形した噴水まであるんですけどね、
kameike.jpg

アカウミガメというには肋甲板が一枚足りないんですよ(肋甲板:色付きの板)。
kamekame.jpg
これじゃアオウミガメもしくはタイマイ、だから僕は入社したらこのビルの名前を「ケロニア汐留」か「エレトモケリス汐留」に直してあげたい、それかアカウミガメにするために肋甲板を1枚増やしてあげたい、と。そう答えましたね。カメ屋のはしくれとして これだけは見逃すことはできませんよ。

うん、その次の選考には呼ばれなかったよ。あぁ、俺って就活向いてねぇなぁ、やっぱり進学しようと思ったきっかけの一つはこの電通噴水事件でした。今となってはあぁ時間の無駄だったなぁとも思いますが、電通やどこぞのグループ面接を通して自分の一般企業に対する能力・適性・モチベーションの低さを痛感したことで進学の覚悟が決まった面があるのは事実です。あの就活で「あのとき就職しておけば…」というような後悔を感じることがなくなりました。無給PDからの毒崩支援職員というこんな状況でさえ就職した人達を全く羨ましく感じることがないのは、あの就活の経験があったからです。これから博士課程に進学する気満々のヒトも一応就活戦線に参加してみることはそう悪いことでもないと思っています。

あと、これから電通を受ける学生さんがいたらこの失敗談を活かして、同じ失敗をしないでほしいものですね。
posted by かめふじ at 23:12| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする